職業訓練校は就職が目的ですが、クリエイティブ職に就く際に必要なのは「ポートフォリオ」です。
求人票を見ても、「ポートフォリオの提出」というワードがあります。
職業訓練校での学習の集大成は、ポートフォリオの制作です。
そして、制作したものを何かしらの形で、アウトプットする必要があります。
筆者の通っていた職業訓練校では、紙とWebサイト両方で作成しました。
今回は、筆者の通っていた職業訓練校での体験をもとに記事を書いていきます。
絶賛ポートフォリオ制作中
職業訓練校でのポートフォリオの作り方ってどんなのだろう
Web制作会社に社員として入社したい
そういった方向けに書いています。
ポートフォリオとは
真っ先に金融用語を思い浮かべてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、クリエイティブ業界では「作品集」です。
自分はこれだけできますという指標や過去にこんなことをしたという実績をまとめたものです。
未経験ですが、職務経歴書に相当するものなので、しっかり作る必要があります。
そのため、「見せ方」にその人のキャラクターやセンスが出ます。
何を載せるの?
・ポスター
・名刺
・キャラクターイラスト
・チラシ
・Webサイト
・動画
Web制作会社の人に話を聞いたところ、「Webサイトをもっともよくみる」とのことです。
筆者の場合、下記を載せました!
・ロゴ ×2
・webサイト ×5
・バナー ×5
・動画 ×2
・キャラクターイラスト ×2
Webサイトはもちろんレスポンシブ化しました。
WordPressはこのブログで、当時話題になっていたShopifyのECサイトも作ったりして載せました。
今思えば手広く載せすぎて、専門性がなかったなと後悔しています。。。
ポートフォリオはどう作る?
まず、最初から完璧なものを作ってはいけません。
未経験の人がつくる作品です。
数年後、「穴があったら入りたい・恥ずかしい」と思ってしまうものです。
型を作って、随時アップデートしていくべきです。
紙とWebはどっちがいいの?
結論、どっちでもいいです。
就職が目的でしたら、見る採用担当者もいれば、見ない採用担当者もいます。
筆者の就職活動では、6割は見ない採用担当者でした。(受ける職種・雇用形態によって異なります)
強いていうならば、Webのほうが圧倒的に良いです。
理由は、Webサイトを見るためです。
事前にポートフォリオを見る面接官だと、Webサイトのコーディング技術を見るとか!
ただし、スクールや学校のテンプレートをそのまま使うのは止めましょう。
採用担当も見飽きており、自身のスキルの無さを証明しているようなものです。
Webのポートフォリオの作り方
作り方は2パターンあります。
・ポートフォリオ作成サービスを使う
筆者としては、「自分でHTML/CSSやWordPressで作る」を強くおすすめします。
理由は、Webサイト制作スキルのアピールになるからです。
・WordPress
・Wix
・Jimdo
やり方はたくさんありますが、今の需要と未経験のハードルを考慮すると「WordPress」がいいと思います。
HTML/CSSでしっかり作りこむことができれば、コーディングのアピールもできます。
筆者は、HTML/CSSとWordPressの2パターンで作りました。
※コンテンツが酷似してしまうので、1パターンがおすすめです。
HTML/CSSやWordPressでポートフォリオサイトを作ろう
今や、各訓練校では、サーバー貸与(修了後1年間)というサービスもやっているので、自分でレンタルサーバーを契約する必要もないんです。
※サーバー貸与といっても管理画面に入れません。ファイルサーバーからアップロードのみです。
環境があるので使わないのはもったいないです。
恒久的に使うのであれば、レンタルサーバーを自分で契約しましょう。
筆者のおすすめは、ConoHaWINGです!
参考にしたいサイト
・Pinterest
写真共有サービスですが、ポートフォリオやWebサイトと検索するとたくさん参考になるものが出てきます。
・Twitterで勉強仲間のポートフォリオ
身近で等身大なので、とても勉強になります。
その他、検索するとたくさん出てはきますが、「未経験にはハードルが高いです」
作るからにはいいものを作りたくなる気持ちはわかりますが、完成しなければ意味がありません。
どんなWebサイトにすればいいの?
今までの学習の集大成であるポートフォリオ制作であるので、Webサイトを作る意気込みが必要です。
・ワイヤーフレーム
・サイトマップ
このサイトで何を伝えたいのか、どんな設計なのか、どんな構成なのかを図式化しましょう。
コンテンツは多すぎず少なすぎずです。
採用担当はサイトをじっくりは見ません。下記プロフィールをコンパクトに情報整理しましょう。
・作品
・連絡先
・自分のデザインのテイスト
・デザイナーになるまでの経緯
・これまでの仕事・作ったもの
・仕事に取り組む姿勢
・自分の強み
・ブログで発信していること
・ユーザー目線を忘れないこと
・ツールの習熟度(星で評価)
・勉強に使用した資料、書籍
・資格
載せる作品については、制作背景や成果物の解説があると◎です。
ツール使用状況(PhotoshopやIllustrator等の習熟度がわかるように、所要時間やそのツールで行った作業など)を記載すると、作品を見る側もスキルレベルが判断できます。
ビジュアル(デザイン)も大切ですが、論理的(この課題のユーザーに、この目的を与える等)に伝わる文章を添えましょう。
もっともダメなのが、自分の作りたいものを自分好みに作って感想を書いてしまうことです。
絶対しないと思いがちですが、客観的に作品を見てみるとやってしまっていることが多々あると思います。
Webデザイナーは課題解決が仕事なので、作品を作る際は下記を意識すると良いです。
・作品コンセプト
・目的
・課題
・ターゲット
・効果
上記を達成するためには「説明力」も必要です。
・なぜこの色を選んだのか
・なぜこのフォントなのか
・なぜこの大きさにしたのか
「何を意識して作ったか」という視点が大事なので、マーケティング視点・デザイン視点で答えられるように準備しておきましょう。
参考にした書籍
職業訓練校の先生から推薦された本をご紹介いたします。
Webで検索して見つけるのもよいですが、ノウハウがつまっている書籍で”型”を丸ごと利用しちゃいましょう!
ご自身でのアレンジもお忘れなく。
さいごに
いかがだったでしょうか?
クリエイティブ関連の就職において、ポートフォリオの制作は必須項目です。
ポートフォリオを作ればいいので、ポートフォリオを見せる場は、紙でもWebでもなんでもいいのです。
しかし採用側は、「Webサイトを作れるか?」をみたいので、ポートフォリオサイトを求めるのです。
筆者は、職業訓練校卒で、「職業訓練校体験記」を書いています。
より詳細に、職業訓練校の雰囲気がつかめるのではないかと思います!
職業訓練校ってどんなところなんだろうと思っている方、ぜひご一読ください!
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職業訓練での学習では網羅できない点もあります・・・
実務レベルまで持っていくために、Wスクールも視野に入れてみてください!
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